小説あらすじ紹介ブログ【簡易性の文学】

様々な文学作品のあらすじを紹介するブログです。

織田作之助『湯の町』

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 注意事項

・いわゆるネタバレを含みます。

・あらすじは作品の一部を運営者が独断で切り抜き、纏めたものです。

・作中で設定などが明らかになる順序が前後している場合があります。

・あらすじによって作品を理解することや、その面白さを判断することはできません。ぜひ作品自体を手に取ってみてください。

 

以上のことご了承の上お読みください。

あらすじ(約600字)

 雄吉は仕事で訪れた別府にて、錦水園(きんすいえん)という風俗を訪れ、そこでマスミという娼婦をとった。しかし他の娼婦を見て「あの女を呼べばよかった」と冗談を言ったことで、マスミは泣き崩れ、部屋を出て行ってしまう。  しばらくして戻ってきたマスミは、明日にはこの仕事を辞めることを決意していた。話を聞くと、帳場に丸め込まれて辞め時を逃していたらしく、彼女は今晩が最後だと言って、雄吉の相手をする。

 翌日、雄吉はマスミと喫茶店に集まって、錦水園を辞めてからの身の振り方について相談をする約束をしていた。しかしマスミは母親が病気をしたために金が必要になり、もうひと月働くことになってしまう。雄吉はもう一度客としていくのは残酷に思え、彼女に明日の帰りを見送ることだけ頼んでマスミと別れた。

 次の日、船着き場に姿を見せたマスミは、昨晩の仕事で出会ったのであろう客と一緒であり、それを目にした雄吉は自分と彼女との間柄は客と娼婦でしかないことを思い知らされる。しかし雄吉にはマスミが自分に手を振っているように感じられ、「ひと月たったらやめるんだぞ」とつぶやいて、港を後にした。

おわりに

今回は省略しましたが、他にも重要な場面や描写が無数にあります。

また、このあらすじでは作者の巧みな文章表現を楽しむことはできません。 (あらすじはあくまでサイト運営者が個人で書いたものであり、作品の持ち味や面白さを表現することは出来ていません) ぜひ作品自体を読んでみてください。

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